バーティノフマスクパッカ~ン装置 その5モターを動かす
バーティノフマスクパッカ~ン装置(遠隔開閉装置)の続きです。
このパッカーン企画の最後です。
最後はPCでステッピングモーターをコントロールする編です。
やりたいことは、バーティノフマスクをPCから遠隔操作で開閉したい。
カッコいい専用ソフトでも作れれば良いんですが、そんな能力はありません。
正直、勉強する暇はあっても理解できる頭がありません(笑)
要は指示した角度だけモーターが動いてくれればそれで良い。
という事で、出来合いのが無いかいろい探しました。
結果満足なモノを見つけることが出来て無事パッカーンする事が出来ました。
そんな私で出来ましたので、誰でも出来ます。
モーターを指示した角度だけ動かせるので、アイデア次第でエロエロと応用できそうですね。
例えば今考えているのは、私もそうですが、フラット撮影でELパネルを儀式的に回してなるべくムラが無いように取得したりしている方がいらっしゃると思いますが、その手作業を自動でELパネルをグルグルまわして撮影する自動フラット撮影システムとか^^
で、せっかくなので説明日記をちょこちょこと書いていたのですが、
一応よくわかっていない私が読んでも最初から読めばわかるようにと日記にしてみました。
間違っているところがあればごめんなさい^^
では、まずは いきなりお買い物。
・マイコンボードを買う。
色々種類がありますが、Arduino完全互換品と書いてあったこれを使いました。
動作テスト・お勉強用
それと ジャンパーケーブル6本も買う。
実際にはこんなに要りません。。ケーブルだけ6本あればOKです。
このリンクのじゃなくてもいいですが、"オスメス"というやつを買います。
それと必要に応じて、小さいボードも買うなら買う
上の2書類のボードですが、どちらか一つしか使いません。
なぜ2つ書いたかというと、
簡単に言うと、上のは大きくて重いが半田付けしなくて良い。大きいので老眼には少しだけ優しい。
下のが小さくて軽いが半田付けが必要。小さいのでハズキルーペが欲しくなり、お尻で顔を潰してほしくなる。
です。
最初は、そもそもの仕組みはどうなのか、繋げたら動くのか、煙が出るのか燃えるのか、
半田付けが悪くて動かないのかなどなど、わからないことだらけです。
まずもって上の大きいので配線してテストして、動いたら下の小さい方でコンパクトに作りこむ。
という具合です。
なので、私は別に大きいままで良いんです。というのであれば上のだけ買えばOKです。
・あとはモーターを買う。
これです。
モータードライバー名"ULN2003"とモーター名"28BYJ48"の組み合わせのモノを買ってください。
(使うプログラムがこの組み合わせ専用の為)
一個とかでも売ってます。安い。
モーターの横にある緑色の基盤のモノがモータードライバーというモノで、モーターとセットで使います。
買い物は以上です。
実際の作業の流れを簡単に書きます。
1.PCにソフト(無料)をインストールします。
2.インストールしたら、PCとマイコンボードを接続、設定します。
3.インストールしたソフトに今回の制御プログラム(拝借したもの)を入れ、プログラムをマイコンボードに書き込みます。
4.モーターとマイコンボードを配線します。
このソフトの役割は、さっきまではマイコンボードに書き込むソフトとして、
5.PCに繋げて動くか確認します。
です。
では、まずは
1.ソフトをインストールします。
ARDUINOのHPからPCソフトArduino IDEというソフトをダウンロードしてインストールします。
こんな画面のが出てくる
私のPCはwindows10 64bitなので、画面右上のwindows・・・をクリックしました。
するとこんな画面が出てくるので
赤まるの箇所をクリックしてソフトをダウンロードします。
そして普通にインストールします。
ソフト立ち上げるとこんな画面が出ます。
次は
2.マイコンボードを認識させます。
まず、ソフトが立ち上がっている状態で、
マイコンボードを付属のUSBケーブルでPCと接続します。
待っているとデバイスドライバーのインストールが始まります。
完了すると、
「使用する準備が出来ました Arduino(COM○)」
的なメッセージが出て、ボードを使える状態になりますが、
ここで、マイコンボードの種類とポートの設定の2つを行います。
買ったデカい方の、ELEGOO UNO R3 で説明します。
以下の操作をしますが、既に以下の状態になっていればそれでOKです。
まず、ツール→マイコンボードで、Arduino・・・Unoを選択します。
次にツール→シリアルポートで、出てきているポートを選択します。
この画面では、ボードを繋げてないのでアレですが、UNOを繋げているポートが表示されているはずです。
それを選択します。
これでひとまずマイコンボードとの接続が出来ました。
ボードのLEDが二つ点灯していると思います。
このArduinoUNO互換品のELEGOO UNO R3ですが、手持ちのwindows10 64bit、windows7 32bitで特別なドライバも必要無く認識しました。
違う互換品は特別なドライバが必要なものもあるようです。
うまく行かなかった場合は、Arduinoでググるとたくさんの親切な方が丁寧に教えてくれています。
次は
3.ソフトのプログラムを入手します。
ARDUINOのプログラムはとっても簡単なことから、"スケッチ"と呼ぶそうです。
私には簡単には思えませんが。(笑)
そのスケッチは、その道にたけた方が既に作っておられます。
今回の意図に叶ったスケッチを探すのに苦労しましたが、見つけましたので使わせていたたきました。
ありがとうございます。
youtube
Como Usar un Motor de Pasos
動画では、スケッチ内容、ステッピングモーターをどうやって動かしているかなど、とても丁寧に説明してくれています。
何言ってるかわからないので、たぶん。(笑)
こちらの動画のもっと見るという場所をクリックすると、
Descargar Programa:にスケッチのリンクがあります。
これです。
リンクをクリックすると以下の画面が出てきます。
赤丸の部分をクリックします。
するとスケッチ(プログラム)が自分のPCにダウンロードされます。
ダウンロードしたスケッチを"解凍"します。
展開でなくて解凍です。
解凍ソフトは、私はコレを使っています。
Lhaplus (ラプラス)
窓の杜のリンク
任意の場所に解凍して良いんですが、
PCのマイドキュメントに"Arduino"というフォルダが出来ていますので"その中"に解凍してあげると良いです。
解凍したら、立ち上がっているソフトで、
ファイル→開く で解凍したフォルダの中の赤丸のファイルを指定して開きます。
すると
こんな画面が新規で開きます。
ダウンロードしたプログラム(スケッチ)です。
このスケッチをマイコンボードに書き込みます。
まず、コンパイルという作業をします。
この作業(コンパイル(スケッチの検証))は、今回はすでに検証されているスケッチを拝借させて頂いているので実際は必要ないですが、自分でスケッチを書いた場合の本来の手順にのっとって作業しています。
赤丸の部分をクリック
画面の下にある黒帯の部分に難しい内容が出ると同時に
コンパイルが完了しました。
と表示されます。
次にマイコンボードに書き込みます。
画面の"赤丸2"をクリックします。
赤丸1は関係ありません。
マイコンボードへスケッチの書き込みが始まります。
ただひたすら無の心で終わるのを願います。といかすぐに終わります。
書き込みが終わると、
マイコンボードへの書き込みが完了しました。
と出ると同時に、
マイコンボードのLEDが
チカチカチカチカチカカカッッッッッ!!!
と光ります。
光らなかったら全部ぶん投げます(笑)
ボードへのスケッチの書き込みが完了したら
いったんマイコンボードをPCから外します。(そのまま抜いてOK)
つぎは別の作業、
4.マイコンボードとモーターを繋ぎます。
配線を描きました。ケーブルの色は適当です。
やっている事は以下
ジャンパーケーブルで、モータードライバー(モーターの横にある緑色の基盤のやつ)の
IN1と書いてあるオスピンと、UNOの8番と書いてあるメスピンを繋げます。
IN2と書いてあるオスピンと、UNOの9番と書いてあるメスピンを繋げます。
IN3と書いてあるオスピンと、UNOの10番と書いてあるメスピンを繋げます。
IN4と書いてあるオスピンと、UNOの11番と書いてあるメスピンを繋げます。
モーターから出てるコネクタをモータードライバ(画像では緑色の基盤のモノ)に差し込みます。
モータードライバの電源5-12Vと書いてある部分の
+のオスピンにマイコンボードの5V
-のオスピンにマイコンボードのGNDをそれぞれ繋ぎます。
実際の写真
モーターとマイコンほーどの配線はこれだけです。
※小さい方のマイコンボード(Nanoと言う)で作るのも基本的に同じ作業です。
モーターとの配線は、Nanoボードに書いてある上で説明した番号と、
モータードライバをそれぞれ半田付け、電源も半田付けします。
PCと繋ぐ設定の部分だけが違います。
2.マイコンボードを認識させる設定をします。のデカいマイコンボード(Unoと言う)選択部分をArduino Nanoと選択するだけです。
作業は以上です。
次は
5.モーターが動くか確認します。
マイコンボード+モーターをPCに接続します。
モーターは静かに回るので、目印が無いと動いたのかよくわからないので、
モーターの軸にテープでも何でもよいので目印を付けます。
また、今一度配線を間違えていないか確認しましょう。
特に電源のプラスマイナスは間違えないように。。
モーターのコントロールは、さきほどのソフトArduino IDEを使います。
これからはモーターを動かすソフトとして使います。
動作テストです。
"赤丸1"の虫眼鏡マークをクリックします。
シリアルモニタという別ウインドウが出てきますので(下にある動画参照)
任意の数字を入力し、送信かエンターを押します。
例えば180と入れてエンターを押してみてください。
モータードライバのLEDが赤く光るとともに、モーターが180度回転します。
続けて0を入力しエンターを押すと、元の位置に戻ります。
マイナスの数字を入れると逆回転します。
もしモーターが動かなかったら、モータードライバとマイコンボードの接続をもう一度確認し、
間違いなければ、そのままの状態でもう一度赤丸2をクリックしマイコンボードにスケッチを書き込んでみてください。
回らなかったら全部ぶん投げます(笑)
テスト動画
シリアルモニタに動かしたい角度を入れ送信するとその分だけモーターが回ります。
フードに付けてテスト。270度回転させてマスクを装着。0を入力して元の位置へ。
お疲れさまでした。
以上です。
やまぎりさん、間違いがあったら指摘願います!!^^
やってみようという方、
故障、火災等は自己責任でお願いします。
パッカーン関連
んでわ
スポンサーサイト
札幌
今日は明日札幌に用事があって昼から向かいました。
帯広は全然雪が無くて心配しちゃうくらいなんですが、
こちらは結構ありますね。雪。
ちなみに自宅はこんなくらいです。
いつもなら庭は雪がやまもりです。
農作物とか影響ありそう。
新聞にも書いてありました。
道東自動車道の道中スロー動画。9秒
んでわ
バーティノフマスクパッカ~ン装置 その4 軽量マスクを作る
バーティノフマスクパッカ~装置(遠隔開閉装置)の続きです。
今回は軽量マスクづくり編です。
バーティノフマスクはフードに固定するので撮影中も付けっぱなしになります。
問題になりそうなのは、重いマスクが風が吹いたりしてマスクがバタバタと暴れ、結果ガイドに影響が出そうな事でしょうか。
そこで対策として、バーティノフマスクの軽量化を図ります。
今回は超軽量バーティノフマスクの製作とフードへの取り付けです。
今まで使っていた20センチ反射用のマスクは以前に自作した発泡PPシート素材のもの
それとシュミットさんから買った
左が今回製作のもの、中央のが発砲PPシート自作品、右が樹脂製の市販品
発泡PPシート自作のマスクはそんなに重くないんですが、
体重測定
32.5グラムくらい。
市販品の樹脂製のは
自作のなら大丈夫そうですが、市販品のは開閉する装置もガッチリしなくちゃと思うし、風が吹いて暴れたらガイドブレブレしそうです。
という事で、"超"軽量を目指して作り直しです。
とりあえず、マスクの精度は置いといて、手持ちで考えられる一番軽い素材で作ることにしました。
素材:EPPシート5mm
墜落しても壊れにくいラジコン飛行機に使ったりする素材です。
手前の飛行機はみんなEPP素材で出来ています。
で、このEPPシートを使って製作開始です。
バーティノフマスクを新しくの要領で型紙を印刷してシートに仮止めしてひたすら切る。
スリット切り出し完了。
ちなみにカッターは写真に写っている、
めちゃめちゃ綺麗に切れます
コツは、すぐに切れ味が悪くなるので、刃を惜しまないでバンバン折って使う事です。
大きいのもいいんですけど、この作業は小さいやつの方が良いです。
切り出したあとは、塗装です。別に白くても良いんでしょうが、多少重くなっても黒いのが良い。
ホームセンターで売ってる発泡スチロールにも吹けるスプレーで塗装します。家にあった在庫品。
一回塗り
4-5回だったか黒くなるまで重ね塗りしました。乾燥ちう
サークルカッターで切り出し。
自作のフードに合わせて26センチくらいで切り出しました。
出来あがり
フードにのせてみたところ。
このままでは柔すぎるので、中央で2分割して厚み0.6mmのカーボンフラットバーを挟んで
3M スコッチ プラスチック用接着剤で接着して補強しています。(下の写真の真ん中の切れ目部分)
完成後 体重測定
12.2グラム。発砲PPシートの約1/3の重さで出来ました。
ちなみに塗装前は円形に切り出す前で
軽いです。
これなら撮影中に風などで多少暴れても大丈夫そうか。な?
現在、2号機、FQS85ED用の素材は・・
こっちの方が塗装の手間もかからないし、強度もそれなにりにあるので補強も要らなさそうです。
続いて
フードへの取り付けです。
家にあった3mmカーボンロッド
これを軸としてダイレクトドライブとしました。
カーボンロッドとくっつけて。こんな感じ
フードへの取り付けです。
モーターの取り付け位置などは完全現物合わせです。
モーターの仮止めはとりあえずマスキングテープです。
カーボンロッドの軸受けは、家にあったカーボンの板(要らなくなったラジコンヘリのカーボンフレーム)厚み1mmくらいに穴を開けて差し込み軸受けとしました。
バーティノフマスクとの接続部分
マスクの補強で使ったカーボンのフラットバーをカーボンロッドの径に合わせて凹加工し瞬間接着剤で接着しています。EPP素材側は切り目を作り、差し込んで接着。
カーボンは瞬間接着剤で盛ってあげると結構強度が出るし、工作が簡単なので良いです。
こんな作りですが、マスクが軽いので十分でした。
EPPとカーボンフラットバーの差し込み部分は切れ目を入れるだけではフラットバーの厚み分広がってしまい、回析像に影響が出そうですのでバーの厚み分だけ真面目に切り取って差し込み接着しています。
マスキングテープでモーターを仮止めして動作テストしたところ、思いのほかガッチリしていて動作状況も良かったので、マスキングテープ仮止め状態をそのまま本留めにしました。
マジックで色を塗って一応遠目にそれっぽくしておきました。(笑)
軸受け側から
モーター側から
モーターの取り付け位置ですが、フラット撮影用の発光パネルをフードの上に置いてフラットフレームを撮影する方式では、フードの先端よりモーターが飛び出すと、パネルを置く時にモーターが邪魔になり、モーターの飛び出した分の逃げの為の下駄をかますとか、何らかの対策が必要になりそうです。
という事でフードからモーターが飛び出さないギリギリの位置にしました。
内側から
閉じたところ
一応、マスクが接地するフードのバッフル部分は、水平を取り直し接着し直しました。
均等にマスクが当たれば筒と並行になる。はず。
配線係は
動作具合とマスクの軽量バーティノフマスクの回析像は
筒への取り付け状況は
あとはPCでの遠隔ぱっかーんコントロール方面
誰でもできるやつです。次回へ。
んでわ
しし座のトリオ
2019.01.12,14 しし座のトリオ(NGC3628,M65,M66)
鏡筒:ビクセンR200SS+コレクターPH
カメラ:SBIG ST8300M(ー35度)
カメラ:SBIG ST8300M(ー35度)
フィルター:IDAS LPS-V3
L:10分×40枚,RGB:10分×4枚
ピント:HitecDCFocus
赤道儀:Kenko EQ6Pro
ガイド:orion162mm(D50mm)+QHY5L2M+PHD2
撮影場所:自宅庭チャリンコハウス観測所
L:10分×40枚,RGB:10分×4枚
ピント:HitecDCFocus
赤道儀:Kenko EQ6Pro
ガイド:orion162mm(D50mm)+QHY5L2M+PHD2
撮影場所:自宅庭チャリンコハウス観測所
トリミング後 1/2縮小
毎度のカブリとりを行いました。
が、挫折してトリミングもしちゃいました。
だんだん処理が雑になっていく自分がいます(笑)
光害対策でV3フィルターを入れてみたところ赤いのがポチポチど出ましたが
星の周りに赤いのもまとわりつきました(笑)
さて、トリオを撮るとなぜか昔撮ったのと比べてみたくなります。
R200SS+ST8300M L30分 自宅
R200SS EOSKissX2 90分 遠征
Kenko New KDS 63-540(BORG7885)+EOS KISSX4 12分
途中で勢いが止まっているようです(笑)
んでわ
M44(プレセペ星団)
鏡筒:ビクセンR200SS+コレクターPH
カメラ:SBIG ST8300M(ー35度)
L:5分×6枚,RGB:5分×3枚
ピント:HitecDCFocus
赤道儀:Kenko EQ6Pro
ガイド:orion162mm(D50mm)+QHY5L2M+PHD2
撮影場所:自宅庭チャリンコハウス観測所
カメラ:SBIG ST8300M(ー35度)
L:5分×6枚,RGB:5分×3枚
ピント:HitecDCFocus
赤道儀:Kenko EQ6Pro
ガイド:orion162mm(D50mm)+QHY5L2M+PHD2
撮影場所:自宅庭チャリンコハウス観測所
久しぶりのR200SSでの撮影です。
PS彩度100でカブリ確認したら盛大な色ムラにアゴが落ちました。(笑)
年末進行から続き、お正月休みもあれこれと新年度まで一気に駆け抜けそうです。ありがたい事ですが。
で、お正月休みせめて何かしなとと最終日の夕方からR200SSに載せ替えました。
いいですね、ピッカーン。
さて、今年の天体方面はどうしましょうと考えました。
で、決めない事に決めました。(笑)
楽しくやりたいです。
色のわかるモニターとプリンター欲しいなー
んでわ