M8干潟星雲を撮影

イメージ 1
 
2013.07.11 23:27~ いて座 M8干潟星雲
Central DS ASTRO60D(EOS60D改造機 冷却-14℃) ISO800 10分×6枚 total60分
Takahashi FSQ-85ED f450mm F5.3 
Vixen SXP赤道儀 50mmガイド鏡+SSAG+PHD RAP2,SI7,PScs5 北海道幕別町 日新


この日は霧の立ち込める中での撮影だった。
確かに濃霧注意報は出ていた。自宅を出る時はまるでそんな感じではなかったのだが、いつもの撮影場所に近づくに連れ白い霧が出はじめ、到着した時そこは既に濃い霧で覆われてた。確認後すぐに車のシフトをリバースに入れ、来た道を少し戻ると霧は晴れている。また少し走ると霧・・。どうも少し凹んだ場所が霧だまりとなり、あちらこちら漂っているようだ。断続的に視界を遮る白い気体の帯をくぐりながら車を走らせた。以前わし星雲を撮影した場所に行ってみた。するとそこは綺麗に晴れていた。遠く点在する外灯達は黄色や青にぼんやりと霞んだあかりを灯してはいるが。・・ここで撮ろうか。車のエンジンを止めドアを開け、湿気混じりの涼しい空気を身体いっぱいに取り込んだ。

虫たちの奏でる賑やかな声と心地よい静けさ。ソラを見上げ、久しぶりによく見える夏の天の川を撮影機材のセットもせず眺めた。カシオペアのあたりから射手座のあたり太く濃く伸びながら宇宙を分断する星の海原。そしてそれが南の霧に飲み込まれる様子を静かに暫らく見ていた。綺麗な夜空だから見入っていたのもあるが、撮影機材をセットしたところでおそらくはこの場所もそう遠くない時間に霧に覆われてしまうのは容易に想像がついた。毎度の設置撤収練習はもういい。帰ろうか。いや、しばらく様子をみよう。ここ北海道十勝地方は夏の夜は滅多に晴れない。しかも平日しか出撃できない身としては南の夏物は今日が最後の撮影になるかもしれない。一応撮影に入れるよう温度順応の為Baby-Qを車外に。そして双眼鏡をトランクから取り出し三脚に取り付けた。

滅多にお目にかかることができない南の太く濃い場所へツァイスを向ける。淡くもしっかりとした趣きのM8・M20。バンビの横顔の青く白く黄色く輝く美しい星粒。静かに呼吸をしながら観る。少し上に向けるとM16M17が視野に入った。天頂付近アルビレオから北アメリカ、北の空二重星団、M31までぐるり星空散策。改めて普段写真に写すソラの姿をじっくりと自分の心に写すのもいいと思った。

暫らく散策するも一向に遠くに霞む霧は押し寄せてこない。機材をセットした。対象は先ほどまで肉眼で楽しませてもらったM8、M20。23時過ぎに撮影準備完了した。構図を決めてピントを出す。昨年は横図で撮影したので今回は縦構図。主焦点撮影450mmAPS-Cでは猫の手までは入らない。少し迷いながら構図した。薄明開始は01時45分頃。一点集中で2時間以上撮影できる。冷却開始。ISOは800、10分16枚をセットし23時30分頃露光を開始した。が・・。30分も経たず一気に霧が押し寄せ、あとは想像のとおり。
オデコのヘッドライドを付けるとまるで霧雨が降っているかのごとく。さっきまで遠く綺麗な淡色で滲んでいた外灯の灯りはもう見えなく、辺りは深い霧で覆われ真っ白かつ真っ黒。おかしな表現だが真っ白で真っ黒だった。ここは市街地から10分の場所で光害がかなりある場所なのだが、霧のおかげでとても暗くなった。そして湿気と冷気・・。まるで何か未だかつて見たことのないモノにでもお目にかかるのではないかという雰囲気だった。いつも一人で撮影しているのだが、いつもはそれがいろいろなモノを忘れられる落ち着くひと時なのだか、この日は誰かいてもいいかも。と思ったりもした。周りはそんな状況なのだが、ソラに目をやると霧の向こうに天の川が見える。ハッキリとではないがそらし目で見ればちゃんと立派なその姿を見ることができた。とても不思議な光景だった。だからそんな濃霧の中でも写真を撮ると写る。決して良い写りではないものの写った。カメラがあっと言う間にベチョベチョになったのでカバーをかけたり忙しかったが。
そんな中で撮影したM8。450mmでの撮影なのでM8、M20とセットで撮影したのだが、今回はトリミングの上日記にした。

たまにこんな書き方になるのは、前にも思ったのだが、
特に書く事がなったりするから、だったりする。(^^;

また、撮った写真をあれが良くなかったこれが失敗だったと自分の下手を言い訳しながら実はフォローして
あげくに大自然が俺のいう事を聞いてくれない。と書いてばかりいても、なんだか・・・と思ったりもする。


ではまた~


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