NexGuide⇔DD-1コンバーターの自作


 2012.01.15更新
貧乏人のスターウォッチング様より、以下のNexGuide⇔VixenDD-1コンバータの回路では、NexGuideを破壊するとの情報をいただきました。

NexGuide⇔スカイメモRコンバータの回路は大丈夫のようです。

自作される方は、貧スタ様が修正した回路の作成方法の情報を提供してくれていますのでご参照ください。
なお、以前にもお伝えしているように、このコンバータを作ろうと思われる方は、全て自己責任において行ってください。


修正回路の情報ページ 貧スタ様HP







イメージ 15



DD-1コントローラとNexGuideによるオートガイドの様子
イメージ 13

ビクセンのGP・D赤道儀DD-1コントローラ仕様を中古で購入し、NexGuideでオートガイドしようと思いましたが、DD-1コントローラにST-4端子を増設してNexGuideを直接接続しても動作しません。

そこで、スカイメモR同様、DD-1コントローラとNexGuideを接続するコンバーターを自作しました。

私は電子工作はサッパリ^^;で、今回も貧スタさんに教えていただきながら自作し、先日オートガイドテストをしたところ無事動作しましたので、配線図等を日記にしたいと思います。

今回も作りやすいようにブレッドボードで作成したものを日記にしています。
自作される方はくれぐれも自己責任でお願いします。








挑戦される方は、以前にスカイメモR⇔NexGuideのコンバーターを自作した日記がありますので、
こちらを一読ください。注意事項、自作方法などを記載してあります。
自作方法は基本的に同じです、また、購入するものなども記載してありますので参考に。

このコンバーターの回路図は、
貧乏人のスターウォッチング様が公開していただいているもので作成しています。

貧スタ様ホームページ 
現在、赤道儀コントローラー互換マイコン…製作企画進行中。すごっ!

コンバータ回路図
(リンク先の回路図とは一部抵抗の変更があります。下記のブレッドボード配線図に記してあります。)


動作確認は私が自作したもので行っています。
動作確認環境は以下
コントローラ:ビクセン DD-1コントローラ
赤道儀:ビクセン旧GP・D赤道儀
オートガイダー:セレストロン NexGuide
電源:
DD-1: ALINCO DM-330MVにて12.00Vを供給
NexGuide:秋月電子 スイッチングACアダプター6V 2.8A GF18-US0628-T

他のコントローラ、オートガイダーでの動作などはわかりかねます。。ご了承ください。

~電源について~
動作確認は安定化電源により12.00Vを供給して行いました。
12Vバッテリーから直接DD-1の電源を取っている方はご注意ください。
私も詳しくはありませんが、12Vバッテリーの満充電時の電圧は12Vよりも大きいです。
12Vバッテリーからの直取りはコンバータよりも、DD-1を壊してしまう可能性がありますので、気になる方はご自身で調べるなどして下さい。コンバータは一応16Vくらいまでは絶えれるようになっています。それ以上では壊れます。

ブレッドボード配線図です。(右下クリックで拡大します)
自作される方は注意事項をご覧いただ納得された上で自作してください。
イメージ 14



ブレッドボード等材料は、スカイメモRのコンバータと同様です。
こちらに記載しています。
上の配線図を見て必要なものをピックアップしてくたざい。


写真による説明です。(すべて右下クリックで拡大します)

イメージ 1
参考写真です。
1番下のブレッドボードが配線図のもので、完成品です。
1番上のはスカイメモR用
真ん中のはDD-1用の1号試作品
(完成品とは一部抵抗が違います。)

完成版は、小さくすることに重点をおいたので少し分かりづらいかもしれませんが、スカイメモR用のと比べても、2軸用にしたのにずいぶんとコンパクトになりました。ブレッドボードの半分しか使用していません。
ブレッドボードを切断して適当なケースに入れ、DD-1の裏に両面テープででくっつけてやろうとコンパクト化しています。
DD-1と同化することにより、電源、ケーブル等余計なものがなくなり使い勝手が良くなると思います。
NexGuideと接続する6極6芯モジュラージャックは、DD-1コントローラ内に入れるか、ブレッドボードを入れるケースに固定すればよいと思います。

ちなみに携帯電話の横のは基盤に組んだものです。


イメージ 2
こちらが、配線図と同じに組んだ完成品の拡大です。
ちょっと分かりづらいので、配線図と見比べながら自作されると良いと思います。
抵抗の足にジャンパー線のカバーだけ抜き取ったものをかぶせてショートしないように対策しています。
(ブレッドボード上の方の横に走っている赤いやつ)





イメージ 3

別角度から。
ブレッドボードの穴が足りずに1箇所に抵抗の足を無理やり2本指している箇所があります^^;;またブレッドボードから少し飛び出してしまった抵抗もあります。
詳しくは配線図参照。







イメージ 4
こちらはDD-1コントローラのリード線接続の様子。
リード線は手持ちのモノ(ラジコンのサーボの線をぶった切った)を使いました。何でも良いと思いますが、コントローラはそっと置いておくものでなく野外で手で持って使うものですから、あまり細いのを使って断線、風化などしないようなものを使ったほうが良いのでは。
ネットで検索すると裏からはんだ付けされているかたが多いですが、私は表から取っています。どちらも同じです。はんだがノリづらいので、つけたあと通電確認したほうが良いと思います。


(※注意 写真一番右側に右に少し写っている赤い線は関係ありません。)

DEC-の青い線のはんだ付け部分が見えなくなっていますが他の箇所と同じ位置、下側)です。
写真左下にに写っている赤と黒の線がブレッドボード用の電源です。基盤には、VCC(プラス),GND(マイナス)と書いてあるのでわかります。
尚、この回路ではRA,DECのCOM(コモン)は取り出しません。


 回路の確認
イメージ 5
いやー、ごっちゃごちゃの机ですみません^^;

DD-1コントローラから取ったブレッドボードの入力電圧です。


電源電圧12.00Vです。
今回の動作確認は最初に書いたように安定化電源で動作テストしています





イメージ 6
動作の確認はRA+で行いました。
LM339の1番ピンとGNDの初期値です。0.236Vとなっています。
ほぼ0Vです。












イメージ 7
NexGuideのRA+ボタンを押した時のLM339の1番ピンとGND間の電圧は4.22Vとなりました。
1号機試作品ではここの電圧が上がらず動作しませんでした。
そこで、抵抗を4.7KΩ→2.2KΩにする事で動作するようにしました。

DD-1コントローラ内では、5V(実測4.97V)で動作していますが、この回路からの出力4.22Vでも動作しているのでこのままにしています。
ここの電圧は、ブレッドボードに入力される電源電圧と関係があります。
つまりDD-1の電源電圧に左右されます。
最初に書きましたが、12Vより大きい電圧を入れると、ここの電圧が大きくなりDD-1での動作電圧5Vを超えた場合DD-1コントローラが壊れる可能性があります。私はやっていないのでどのくらいで壊れるのかはわかりません。この回路自体は16Vくらいまでは大丈夫のようですが、それより、そもそもそんな電圧をDD-1に入力した時点でDD-1が先に壊れてしまうと思います。12Vバッテリーから直で電源を取っている方は充電満タン時の電圧を確認するなど、注意したほうが良いかと思います。

以上です。
自作される方、頑張ってください。

あと、私、回路の仕組みそのものは、どーやって動いてるのか。
というのはちゃんと説明できません、のレベルです。
なので専門的な電子回路の質問には答えられないと思います。。すみません。
貧スタさんのHPにオープンコレクタ形式の説明がありますので、興味のある方は勉強されてください。



ちなみに私はコンバーターをDD-1コントローラに内蔵してしまいました。
イメージ 8
ユニバーサル基盤にへたくそなはんだ付けをしました。DD-1コントローラ内は結構狭くて、無理なく内蔵できる大きさは縦横40×35mm位、高さは7mm位しかありませんでした。なので無理やり小さくしました。上手な方はもっと小さくできると思います。









イメージ 9
各リード線も全て直付けです。
なんだか見た目良くないですが、ショート、断線だけはしないように気をつけました。













イメージ 10
このあと余分なスペースをカットして、絶縁用のテープで包みました。
回路は熱も持たないので大丈夫だと思います。

気になるのは内蔵するスペースの直ぐ近くにDD-1のヒートシンクの付いた部品があり、結構熱を持ちます。しかし、もともとDD-1は、このヒートシンクの付いた部品2つの間にリード線を通しているので溶けてしまう事はないと思っています。




イメージ 11
6極6芯モジュラージャックは、
DD-1のケースを切って写真の位置に両面テープで固定しました。














完成写真です。
コンバータの電源もDD-1から供給しており、NexGuideからケーブル一本で接続するので、
見た目もスッキリ、使った感じも良かったです。
自作したブレッドボードの方でも35×50mmくらいに仕上げることができますのでDD-1の裏側に固定すればほぼ同じように使えると思います。

通常のDD-1コントローラの改造として、ST-4端子を増設る写真とあまり変りませんが、
これはST-4端子でなくオートガイド端子ですね。

イメージ 12


ではまた。

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